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【錬金術】『賢者の石』の作り方~真実のレシピ紹介~

「錬金術といえば、賢者の石だよね!」

「ところで賢者の石って、実在したの?」

「賢者の石の作り方を知りたいんだけど、どこに書いてあるの?」

という錬金術ファンの方は多いのではないでしょうか?

どんな金属でも黄金に変えることができるという伝説を持つ『賢者の石』ですが、その作り方はほとんど知られておらず、分厚い専門書籍を読んでみても、むずかしい単語のオンパレードでちんぷんかんぷん...

そこで今回は、錬金術大好きライターochappieが、書籍をもとに錬金術の『賢者の石』の作り方をわかりやすくお伝えしたいと思います。

この記事を読めば賢者の石の作り方がよく分かり、錬金術をもっと身近に親しめるようになれるかと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

錬金術の『賢者の石』とは?

ところで皆さん、賢者の石をご存じでしょうか?

ファンタジー系のゲームや漫画などで、一度は耳にする『賢者の石』という名前。

賢者の石は、安くて身近な金属を黄金に変える能力があると言われる究極の物質です。

錬金術の生みの親である紀元前の錬金術師「ヘルメス・トリスメギストス」が作り出したと言われており、千数百年ある錬金術の歴史の中で、多くの錬金術師たちが賢者の石を目指し続けてきました。

実際に賢者の石を手に入れた錬金術師は、黄金を作って大金持ちになり、不老長寿の薬(エリキサー)を作って長寿を手に入れたと言われています。

『賢者の石』の作り方は残っているの?

【賢者の石の作り方】鉛○○グラム、水銀△△グラム、硫黄××グラム……まず、どれとどれを混ぜ合わせて、□℃で●分間じっくり茹でて…みたいな、料理本っぽいレシピが知りたいっ!

そうですよね、知りたいですよね!

しかし残念ながら、そういったデータはまったく残っていないのです…

賢者の石を実際に作り出すための方法は、錬金術師の間ではトップクラスの秘密でした。

それぞれの錬金術師が独自に研究して編み出してきた作り方や材料は、弟子にこっそりと伝えられる程度でした。

賢者の石の作り方を書いた錬金術書は、5万冊以上存在していたといいます。

しかし、どの錬金術書も象徴的な図や、比喩だらけの文章ばかりで、一見すると意味がまったく分からない代物(しろもの)でした。

引用元:アンドレアー・アロマティコ著、種村季弘監修、『錬金術――おおいなる神秘』、「知の再発見」双書72、創元社(1997)

上記は一例ですが、18世紀のアラビア写本(大英図書館所蔵)の図です。

世界各地で発見された錬金術の写本には、烏や蛇、バラやワシなどが象徴として書かれていますが、具体的な作業方法は明記されていません。

錬金術書は、錬金術を志す人々に実際の作業手順を教えるという側面と、わざと難解な概念を使うことによって、知識を伝授するに値する者とそれに値しないものとを選別するという側面を持っていたのである。こうして、錬金術書の難解な記述に最後までついていった者だけが、錬金術師になることができたのである。

引用元:アンドレアー・アロマティコ著、種村季弘監修、『錬金術――おおいなる神秘』、「知の再発見」双書72、創元社(1997)

中世の錬金術師たちは、こういった錬金術書から真実を読み解いて、賢者の石の作り方を探し続けてきたと言います。

そこで今回は、ハッキリとしたレシピとまではいきませんが、賢者の石の作り方のできるだけ正確なところをお伝えしていこうと思います。

錬金術ファン、必見です!

『賢者の石』の材料

錬金術師によって材料は違いますが、ほぼ必ず、鉱物が使われました。

材料候補の物質としては、次のようなものがあります。

  • 水銀(すいぎん)
  • 硫黄(いおう)
  • 鉛(なまり)

とくに硫黄水銀は錬金術では非常に重要です。

中世ヨーロッパに錬金術のもととなっている、古代アラビアの錬金術では、賢者の石は「哲学者の硫黄」と「哲学者の水銀」でできていると言われていました。

「哲学者の」という言葉がついているのがひとつのポイントでして、現代の私たちのいうような、ただの硫黄や水銀ではありません。

「哲学者の硫黄」と「哲学者の水銀」とは、錬金術師が特別な技術によって手に入れる、特別な硫黄と水銀なのだそうです。

賢者の石のみならず、金そのものも、哲学者の硫黄と哲学者の水銀からできているのだと考えられていました。

あらゆる金属体は水銀と硫黄で作られているのであるから、不完全なものは余剰なものや不純なものを取り除き、不足するものを補うことによって変換されうるのである。

引用元:ガレス・ロバーツ著、目羅公和訳、『錬金術大全』、東洋書林(2004)
  • 硫黄は力強く燃える男性的な物質、太陽のイメージ
  • 水銀は液体状の金属で変幻自在の受容性がある女性的な物質、のイメージ

として、すべての金属は太陽と月の結婚(=硫黄と水銀の結合)によりできているのだと考えられていました。

引用元:ガレス・ロバーツ著、目羅公和訳、『錬金術大全』、東洋書林(2004)
『ふたつの化学』(フランクフルト,1625年)のなかのFr.パシリウス・ウァレンティヌスの「四つの小論文」における、化学的結婚の図

また、鉛(なまり)は中世の錬金術ではあらゆる金属の中でもっとも完成度が低いものとされた身近な物質で、賢者の石は身近な物資から作ることができると言われていました。

古代エジプトの錬金術でも、鉛は変幻自在の金属として活用されています。

一方で、血液、尿、髪、糞、卵など、生物由来の物質は、賢者の石の材料としては使わなかったそうです。

ということで、賢者の石の材料をはっきりと書いた錬金術師はいないので断定できませんが、「水銀」「硫黄」「鉛」は材料としてかなりの有力候補です。

『賢者の石』の作り方の手順

多くの錬金術師は、賢者の石の作り方の手順は3つまたは5つの段階からなると考えていました。

アルベルトゥス・マグヌスという錬金術師による作り方を中心に、詳しくお伝えします。

(1)材料を洗浄・分解して「第一質料(プリマ・マテリア)」にする

賢者の石の材料として選んだ鉱物を、洗浄(せんじょう)します。

洗浄…つまり、洗い流すということですね。

塩、硫化鉄、水、酢などを用いて洗い流し、土や汚れを落としていきます

洗浄に使用する塩や硫化鉄などは、あらかじめ蒸留などの方法で清めておく必要がありました。

洗浄された、賢者の石の材料は、そのあと火で加熱されることもありました。

そうして完成するのが「第一質料」という純度の高い物質です。

多くの場合、黒い色をしていたようです。

(2)硫黄と水銀の抽出

作成した第一質料から、硫黄(いおう)と水銀(すいぎん)の成分を抽出します。

現代の化学とは違う考え方ですが、錬金術では、すべての金属は硫黄と水銀とが混ざり合ってできていると考えられていました。

さっき言ってた、「太陽と月の結婚」のことだよね?

はい。そうです。

そのため、材料をさらに精製していくことで、錬金術的な「水銀」と「硫黄」の成分を抽出しようとしていたのです。

小学校の理科の実験でおこなわれていたような、「昇華」「蒸留」などの操作を繰り返し行っていました。

(3)硫黄を純化する

さらに材料を純化するための精製作業がくりかえされます。

材料の純度を高めた先に、金や賢者の石ができあがると考えられていたためです。

「融解」「腐敗」という操作も取り入れられていました。

「腐敗」?腐っちゃったら、純粋じゃないんじゃあ…?

そう思いますよね!

一見すると材料をダメにしてしまいそうな「腐敗」ですが、錬金術では必要な段階とされていました。

素材の質を低下させることと考えてよいのかもしれない「融解」や「腐敗」といった段階でさえ暫定的な退化であるとみなされ、新たな生命の発育と輝かしい再生の前には種が朽ち肉体が死ななければならないように、明らかに必要なことであるとみなされていた。

引用元:ガレス・ロバーツ著、目羅公和訳、『錬金術大全』、東洋書林(2004)

死んで生き返るのとおなじように、材料を一回腐らせて再生させるというプロセスが必要だったそうです。

(4)白い霊石に変化させる

さまざまなプロセスを経て、純粋な物質になっていくと、材料は「白い霊石」または「白エリクシル」という物質に変化します。

白い霊石には、さまざまな金属を銀に変える力があるといわれていました。

ここに至るまでの制作方法として、13世紀のロジャー・ベイコンという錬金術師は、「粉末化」、「固形化」、「溶解」、「上昇」、「蒸留」、そのあとに「混合」、「溶融」、「昇華」、「摩擦」、「禁欲苦行」(←!?)、「蒸留」…というプロセスを書き遺しています。

錬金術では、同じプロセスを何度も反復することが大切で、じっくりと取り組む必要がありました。

ただし、これらのプロセスは錬金術師によって本当に様々だったようです。

(5)完成

おめでとうございます!!

賢者の石が完成しました!

ここまでのプロセスを無事に気長にやりきれば、賢者の石が手に入ると言われています。

賢者の石づくりのすべてのプロセスには火、または熱が必要であり、加熱しつづけなければいけませんでした。

気長にじっくり熱を与え続けることで、炎のように、いえ、炎よりも鮮烈に赤い賢者の石ができあがります。

賢者の石は鮮烈な赤色をしており、完成するときには容器の中で大きな音が鳴り響いて、錬金術師に賢者の石の誕生を知らせてくれるのだそうです。

『賢者の石』を作るのにかかる時間は?

引用元:アンドレアー・アロマティコ著、種村季弘監修、『錬金術――おおいなる神秘』、「知の再発見」双書72、創元社(1997)
1770年にジョーセフ・ライト・オブ・ダービーにより描かれた「錬金術師」の絵画

賢者の石の完成までにかかる時間は、7日、9カ月、12カ月、数年と、錬金術師によって大きく異なります。

数字の根拠は、聖書などさまざまでした。

例として、

  • 7日=神が天地創造にかかった日数
  • 9カ月=人間の胎児が生まれてくるまでの月数
  • 12カ月=太陽が黄道十二宮を一周するのにかかる月数

が挙げられます。

作り始めてから完成するまでの期間だけではなく、途中のプロセス数についても、占星術などの数字がもとなっていました。

錬金術と占星術は強いつながりがあります。

月や星のエネルギー、生命のエネルギーなどを取り入れて自然の法則にしたがわなければ、錬金術は成功しないと考えられたのです。

天体図を参考にしながら賢者の石の作成スケジュールを考える場合もありました。

神が大地に命をよみがえらせる日である春分の日に賢者の石を作り始め、果実が成熟する夏に、実験を完成させるのが良いとされていたようです。

『賢者の石』づくりに大切な3つの色

長い長い賢者の石づくりのプロセスの中で、途中で成功・失敗を判定するための基準があります。

それはすなわち、色の変化

目印になるのは、「黒」「白」、そして賢者の石が完成したときの「鮮烈な赤」という3色でした。

黒は材料を洗浄、分解する最初の段階のころの色。

白は、賢者の石の完成に近づいた時の「白い霊石」の色。

赤はもちろん、賢者の石の色です。

製作過程で淡黄色や緑色に変わるときもありますが、色がこの黒→白→赤の順序から完全に外れてしまった場合は、失敗の合図なのです。

昔の錬金術師たちは、途中で色がおかしなことになってしまったとき、「あー...ダメだったわー...」と静かに落胆しながら、次の実験の準備を始めていたのかもしれませんね。

まとめ

  • 賢者の石のレシピは、錬金術師ごとに違い、秘密だった
  • 賢者の石の材料は、硫黄や水銀、鉛などの鉱物と考えられる
  • 気が遠くなるような3つまたは5つのプロセスを経て、賢者の石は作られた

以上、錬金術の『賢者の石』の作り方でした。

書籍ごとに書いてあることも異なっているため、まとめ上げるのはけっこう大変な作業でした...

みなさんのご理解の助けになれば幸いです。

錬金術について、これからも楽しくお伝えしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!

  • この記事を書いた人

 ぱとら

当サイトの案内人、ぱとらです。

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