「占い師をやっているけれど、私には向いていないみたい…」
「もう、占い師をやめようかな…」
とくに駆け出しの占い師の方には、一度はそんなふうに悩むことがあるようです。
この記事では、占い師を辞めたいと思う4つの理由について解説します。
1.占い鑑定がうまくいかないから辞めたい
占い師になってからまだ1年未満の場合など、駆け出しの占い師に多い悩みが「鑑定がうまくいかない」です。
占い師になるために必要な資格はとくにないため、極端な話ですが「占い師」と名乗るだけで誰でもなることができます。
多くの占い師は占いについてきちんと学び、修行していますが、勉強不足で占い師を名乗ってしまった場合、働き始めてから苦労します。
そのような場合は、まずはしっかり基礎を学んで経験を積みましょう。
また、占い師には少なからず心理学的なテクニックが要求されるので、占いそのものの知識と合わせて身につける必要があります。
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鑑定の制度を挙げるには、ともかく場数を踏まなければなりません。
今は有名になった占い師の人たちも、知名度が上がるまで何千、何万人と鑑定をし続けてきました。手相芸人の島田秀平さんがその一例です。
島田修平さんは原宿の母に弟子入りし修行を積み、これまで3万人を超える人々の手相を診断してきた占い師兼芸人です。
彼が占い師として手相を見られるようになり、テレビ番組に呼んでもらえるようになるまでには3、4年の歳月を要したと言っています。
趣味程度でやってたのにだんだんのめり込んで、ついに手相を見られるようになったら、番組に呼んでもらえるようになったんですよ! トータルで3~4年かかりましたけど、まさか占いが芸人の仕事に生かせるとは思わなかった。
引用元:日刊ゲンダイDigital『“原宿の母”に誘われ…島田秀平が「占い芸人」になるまで』
継続は力なり、ですね!
また、身もふたもない話ですが「当たるも八卦当たらぬも八卦」と言いますから、占いはそもそも百発百中など存在しない世界です。
ひとつひとつの当たりはずれにこだわらず、堂々とした態度で相談者の心を開かせるよう心がけるのが肝心。
人間の脳には、印象に残った部分だけが記憶に残るけれど、他のどうでもいいことは見聞きしたことさえすっかり忘れてしまうという特性があるため、占いの中で外れている部分があっても部分的に合っていれば
と思ってもらえるものです。
こちらの記事も参考にどうぞ⇒【占い師が使う心理学】コールドリーディング5つのテクニック
経験を積んで、占い師としてのふるまい方やテクニックを身につけましょう。
2.占いの収入が少なすぎるから辞めたい
占い師として集客できなければ、満足な収入が得られず、生活できなくなってしまいます。
そもそも駆け出しの占い師が、占い一本で生活を立ててちくのはとても難しいのです。
占い師の平均的な年収は100~200万円程度で、生計を立てられるだけの収入を得ている人はほんの一握りです。
占い師は実力や実績によって顧客が増える職業なので、お客さまの信頼を勝ち取れば月額30万円以上の収入を得ることも可能です。
引用元:「なりたい」が見つかる職業情報サイト キャリアガーデン『占い師の仕事』
占い師になると決めた時点で、「少なくとも最初のうちは、収入が得られない」と覚悟しておく必要があります。
副業で始めるか、十分な貯金を用意してから占い師になる必要があります。
また、占い師になる理由として「楽に稼ぎたくて占い師になった」という人がいるのですが、お金を稼ぐことを主目的にするのなら、他の仕事のほうが効率が良いです。
たとえばコンビニのアルバイトでも、時給で確実に収入が得られます。
占い師の給料は完全出来高制なので、安定収入を得るのは難しいでしょう。
金銭以外の理由(他人に奉仕したい、自分の占いスキルを活かしたいなど)という理由で占い師を目指している人は、目標をあきらめず、副業などで両立しつつ経験を積んでいくと良いでしょう。
3.占いで精神的に病んだから辞めたい
占い師は他人の悩みに深くコミットして心を開かせる職業でもあります。
そのため、相談者のネガティブな感情に引きずられ、自分まで精神的に病む場合があるようです。
そんな場合に考えてほしいのが、「プロの心理カウンセラーや精神科医はどうして病まないのか?」ということ。
心理カウンセラーや精神科医は、職業柄、「心に病気を抱えた人」だけを相手にしています。中には吊られて病んでしまう人もいますが、彼ら・彼女らプロは、どれだけ病んだ人を相手にしても引きずられないポイントを心得ています。
相手のネガティブな感情に引きずられないポイントは、「同感」せずに「共感」すること。
悩みを聞いて辛くなる原因から考えていきましょう。1つ目の原因は、相手の悩みをあたかも「自分のこと」としてとらえてしまうことにあります。これを「同感」といいます。
(…中略)
相手のエピソードを通して、過去の自分の感情をよみがえらせ、一緒になって感情の波に飲まれることになります。たとえるなら、川でおぼれている人を助けようと川に飛び込んで一緒に溺れてしまう…というような状況です。
(…中略)
どうしたら自分が辛くならずに相談を聞けるようになるのでしょうか。それは、「同感」せずに「共感」すればいいのです。この2つは一見似ている言葉ですが、同感が「私もそう思う」と聞き手主体の感情なのに対し、共感は「あなたがそう思う」という相手主体の感情である点で、違うものです。共感の場合は、相手の感情を受け止めればいいので、「私だったら…」といった自分の気持ちは置いておくことになります。
引用元:東洋経済新聞Online,「悩みを聞いてツラくなる人」の致命的ミス プロのカウンセラーはなぜ発狂しないのか?
少し長くなりましたが、相手の感情を受け止めることは大事ですが、自分だったらどうだろうか、という気持ちを別にすることで、「引きずられない・病まない占い師」になることができるのです。
4.占いに嫌気がさしたから辞めたい
占い師が占いを突き詰めていくうちに、占いそのものに疑問を持ち、辞めるというケースがあります。
その一例が、元占い師の酒井日香さん。
かつて「当たる占い師」として人気を博し、雑誌「anan」「Hanako」などの占いコーナーも担当していた彼女ですが、2つの理由により占いそのものに疑念を持ったと言います。
占いに嫌気がさした1つ目の理由は、占い業界への疑念。
「たいした知識や人生経験などなくても誰でも簡単に占い師になれてしまう。
引用元:かさこ塾かさこブログ2チャンネル5チャンネル,元人気占い師の激白~占いに来る客はスリッパで引っぱたきたい!
しかも占い師とお客さんとの間にははじめから上下関係ができあがっている。
占い師が偉くて、客は言うことをありがたく聞くという関係性ゆえ、
たいしたこと言わなくても、当たり障りのないこと言うだけで、
客が勝手に占い師の言葉を信じてしまう。それっておかしいんじゃないのか?」
占い師になるための資格はとくにありませんから、極端な話、占いの素人でもプロを名乗ることができ、トークがうまくて心理学のテクニックがあれば「なんとかなってしまう」という側面があります。
また、もう1つの理由は客への疑念だったといいます。
「ミュージシャンとして成功するにはどうしたらいいですか?」
引用元:かさこ塾かさこブログ2チャンネル5チャンネル,元人気占い師の激白~占いに来る客はスリッパで引っぱたきたい!
「お笑い芸人として成功しますか?」
といった仕事の悩みを聞く度に、次第に苛立ってきた。
「そんなもん、わかるわけがない!
というか、占いに来ている暇があったら成功のために努力しろよ!
占いなんか信じず、自分を信じろよ!」
相談者の中には自分で目的達成するための現実的な努力や工夫もせず、手放しで占いにすがろうとする人もいます…そんな人に対してあやふやな言葉で返事を返し、本質的な解決とは程遠いところで占いが進んでいくことに、疑念を持ったのでした。
占う側と占われる側、どちらに対しても疑問が生まれたとき、占い師は占いそのものに違和感を覚え、嫌気がさすのでしょう。
まとめ
占い師が辞めたくなる理由は4つ
- 占い鑑定がうまくいかない
- 占いの収入が少なすぎる
- 占いで病んでしまった
- 占いそのものに嫌気がさした
以上、占い師が辞めたくなる理由についてお伝えしました。
占い師を辞めるかどうか決めるのは、他でもない自分自身です。
辞めたくなった理由が経験不足などで「本当は占いが好き!」という場合は、ぜひあきらめず経験値を積んでいってほしいなと思います。
悔いのない決断をしてくださいね!