対面占いでも、電話占いでも、どうして鑑定料って高いんだろう?
占いをしようと思った時、鑑定料金が高いな、と感じることはよくあります。
私も500円~15,000円の占いをしてもらったことがありますが、鑑定料金はピンキリですよね。
そこで、この記事では、占いの料金が高い理由を解説します。
この記事を読めば、「なぜ占いの鑑定料金は高いのか?」を理解することができます!
占いが高い理由①:収入が不安定
結論、占いの料金が高い理由は「稼げるときに稼ぐ」が基本だからです。
多くの占い師の収入は、歩合制や完全出来高制の場合が多いです。
そのため、会社員のお給料のように、安定した収入を得ることが難しい、ということが背景としてあります。
また、占い師=個人事業主、と考えるとわかりやすいかもしれませんね。
占い師だけに限らず、個人で商売をする場合には、生活費の他にも特別な税金や経費を支払う必要があります。
そういった諸々の経費や費用を支払いながら、生活をしていくため、占いの料金は比較的高めに設定されていることが多いのです。
では、具体的に、占い師が支払うべき内容を、見ていきましょう。
占い師と会社員の出費の違いは?
代表的な違いの1つは、税金です。
占い師として個人事業主になった場合、一定額(290万円)以上の所得がある場合には、個人事業税を支払う必要があります。
もし売上が、ギリギリ290万円くらいだった場合には、大きな負担であることには間違いありません。
個人事業税とは、都道府県に納める税であり、個人事業のうち、地方税法等で定められた事業(法定業種)に対してかかる税金です。現在、法定業種は70の業種があり、ほとんどの事業が該当します。法定業種に該当する場合でも、「事業主控除」が290万円あるので所得290万円以下であれば個人事業税は発生しません。
個人事業税額 = (事業収入-必要経費-事業主控除額290万円) × 法定業種税率
フリーランスとして働く方の業種はほとんどの個人事業税は税率5%ですが、念のため「法定業種と税率」を確認しておくようにしましょう。
引用元:スモビバ
他にはどんな費用が必要なの?
他にも、占い師として、このような費用が必要になってきます。
- 対面での占いなら場所や移動費
- オンラインなら通信費や通信機器
- 広告費や宣伝費
- 認知度や集客度を上げるためのノウハウを学ぶための自己投資
あと、占い師として収入が安定するまでの生活費も必要になりますね。
占いの館のような会社に所属をすると、どうなるの?
占いの館のような会社に所属をすると、ある程度、お客さん獲得のお手伝いはしてくれますが、所属料がお給料から差し引かれる場合があります。
これは、お笑い芸人や駆け出しのタレントやアイドルにも、あるあるなこと。
よくテレビで、芸人が、駆け出しのことは月収が3000円だった!と言っているのを聞いたことはありませんか。
事務所などに所属することで、活動しやすい環境になるなど、メリットもあります。
でもその一方で、収入が減るというデメリットもあります。
占い師の場合にも、売れっ子、人気の占い師になるまでは、収入が少なくて大変!というのは想像ができますね。
鑑定料金が丸々占い師に入ってくると仮定すれば、時給換算で約1万円〜2万円の収入になるため、電話占い師の仕事はかなり儲かりそうに思えますよね。
ところが実際に電話占い師に入ってくるお金は、鑑定料金の20%〜30%、多くても約40%~50%にしかなりません。
なぜなら、鑑定料金の大部分は電話占いサイト運営会社が「手数料」という名目で徴収してしまうからです。
引用元:でんわうらない
占いが高い理由②:良質な占いを提供する!という覚悟
料金を高めに設定することで、占い師自身も、良い意味で緊張感を保ち「良質な占いを提供しよう」という覚悟ができます。
その他にも、こんな思いがあります。
- 料金ではなく、占いの質で勝負をしたいと思っている。お客さんが「安かろう悪かろう」と納得できてしまう料金だと、占いを手抜きしたり、「安いのだから文句を言うな」というよう傲慢さだ出てきてしまう。
- 「料金に見合った占いだった」という高評価や実績を積んでいきたいと思っている。占いには評判や口コミが大切だから。
ちなみに、現役占い師は、占い料金をこんな基準で決めているようです。
僕はいつも、「今の自分にとってギリギリ高いと感じる価格」という基準でやっています。
あんまり安すぎると、お客様もそこまで本気で向き合えないし、自分自身もどうしたってモチベーションが上がりません。
しかし高く設定しすぎると、そもそもお客様に選んでもらえないかもしれませんし、自分自身にとってもプレッシャーになりすぎるかもしれません。
中川龍のブログ 占い・集客・心理学などを語るブログ
占いが高い理由③占い師とお客さんのモチベーション
占い師とお客さんの関係をWIN-WINにするために、料金を高く設定することは有効な手段でもあります。
では、占い師とお客さん、それぞれの視点で見てみましょう。
占い師側の視点
占い師にとっては、お客さんのご満足度と、売上が大きなモチベーションになります。
とはいえ、安易に料金を低く設定してしまうと、労力と売り上げのバランスが取りづらくなってしまうもの。
例えば、1時間1,000円の占い師が、3万円稼ぐ場合、30人のお客さんと30時間が必要です。
でも1時間1万円の占い師なら、3人お客さんと3時間でOKですよね。
お客さんのご満足度、労力・売上・モチベーションのバランスを保つためにも、料金を高めに設定することもあります。
お客さん側の視点
お客さんも、料金が高ければ高いほど、悩みの「真剣度」も高めになりますよね。
そうすると、悩み解決に対する「本気度」も高まるため、お客さん自身も人生もより良い方向に向かいやすくなります。
お客さんの人生が良い方向に向かう=占い師の喜びです。
そのため、高い料金設定は、実は、お客さんにとっても良いことである場合があります。
この記事のまとめ
この記事では、占いの鑑定料金が高い理由を紹介しました。
占い師と聞くと、なんだか一般人ではないような「特別な感じ」がしますよね。
でも、占い師を、仕事・職業と考えてみると、占いの料金が高く設定されている理由が見えてみます。
占い師も幸せ、お客さんも幸せという関係性を作るためには、鑑定料金を高めに設定することも必要なのかもしれません。
本記事が、あなたの疑問を解決し、お役に立ちますように!