- 北欧インテリアの基本が知りたい
- お家を北欧インテリアにしたいんだけどポイントは?
- 今のインテリアを北欧風に変えたいけど、どうしたらいい?
「北欧のインテリアに囲まれて暮らしたい」と思っても、具体的にどのような家具を選んだらいいのかわからない、というお悩みを持つ方は多いのではないでしょうか。
今でもInstagramで北欧インテリアのコーディネートを毎日チェックしています。
今回はそんな私が、北欧インテリアを基本となるポイントを3つご紹介いたします。
この記事を読めば、北欧インテリアの基本が理解できるので、どんな家具を取り入れたり工夫したりすればいいのかが分かるようになりますよ。
北欧インテリアの基本となるポイント
北欧インテリアの基本となるポイントは3つあります。
- 部屋を明るい色合いで統一
- 木製家具を取り入れる
- インパクトのある小物
それぞれ解説していきます。
①部屋を明るい色合いで統一
北欧インテリアを構成している色は
- 白
- グレー
- ベージュ
をメインとした構成になっていることが多いです。
その理由は、北欧諸国の気候にあります。
北欧諸国の気候は、冬の期間が長く降雪量も多く、また年間の日照時間が短いので、自然と家にいる時間が長くなります。
家で過ごす時間が多いので、インテリアを作るにあたっては在宅時の心地よさが重要視されています。
よって、温かみを感じるような明るい色、白・グレー・ベージュを基調としたものとなることが多いのです。
②木製家具を取り入れる
北欧インテリアにするために木製家具は必須と言えます。
北欧諸国は国土の多くが森林であるので、木材がふんだんにあり、古くから木製家具の製作をしてきた歴史があります。
また、産業革命で家具製作にも工業化による大量生産が台頭し、ハンドクラフトに取って代わるようになっても、北欧諸国はデザインへの注力などを通して既存の技術を磨き、独自の発展を遂げてきました。
温かみの感じられる木で作られた、シンプルで無駄のない洗練されたデザインの家具は、北欧インテリアの象徴と言っても過言ではありません。
そのため、北欧インテリアには木製家具が欠かせない存在となっています。
③インパクトのある小物
はっと目を引く原色の赤や黄色で彩られたクッションや、ユニークな形をした動物モチーフの置物など、目で見て楽しめる遊び心のある小物も北欧インテリアの特徴です。
家の中で過ごす日を少しでも明るくしたいという北欧の人々の思いが、そのような小物を生み出し、選ばれているのでしょうね。
新しく北欧インテリアを作る時のポイント
それでは、基本ポイントを押さえたところで、実際にあなたのお家のインテリアをどう作るのか?を解説します
部屋全体のテーマカラーを決める
北欧インテリアの基本ポイント①でお伝えしたように、白・グレー・ベージュを基調としたものにしましょう。
壁紙やカーテン、ソファやラグなど、部屋の中で面積を占めるものを、このような色調で統一するのがポイントです。
これだけでグッとインテリアにまとまりが出ます。
家具を選ぶ
次は基本ポイント②の木製家具を選びます。
これも色味は統一しましょう。
ウォルナット材に代表されるこげ茶色のものより、明るい茶色を選ぶ方が、温かみのある印象を作りやすいので、おすすめです。
具体的には以下のような材木です。
- カバ材
- ブナ材
- パイン材
- オーク材
より本場の雰囲気を出したいなら、チーク材もおすすめです。
素材は、無垢のものが、経年変化で独特の風合いが出て楽しめるのですが、お値段が張りますよね。
そういう時は突板でも色味さえ合えば十分雰囲気は作り出せますので、予算に応じて組み合わせる等してみて下さい。
補足
無垢
天然木から出来ているもの
突板
天然木から作ったシートをベニヤ板などに貼り合わせて出来ているもの
小物を選ぶ
最後に小物選びですね。
オススメは小物コーナーを作ることです。
壁、カウンター等に置物や食器をまとめて並べて置いてみてください。
北欧インテリアで使う小物は1つ1つのインパクトが強いので、部屋に点々と配置すると目立つ場所が乱立して散らかった印象になりがちです。
テーマを決めてまとめておけば、目立つポイントが明確になり、見た目の「すっきり」と小物の「かわいい」が両立できます。
今のインテリアを北欧風に変える時のポイント
それではすでに家具がある場合はどうでしょうか。
北欧インテリアにしたいと思っても、今ある家具を手放すのはもったいない、思い入れがあるからしたくないという場合などです。
インテリアを一から揃えるよりは難しいですが、これもポイントを抑えればかなり理想に近づけます。
カバー等でインテリアの色合いを統一する
まずは北欧インテリアの基本ポイント①の明るい色合いで統一する、を実践してみましょう。
部屋を見渡して、基調となる白・グレー・ベージュとは違う色で、面積が大きいものを探してみて下さい。
例えば、ソファが黄緑色であるのを見つけたら、ソファに白いカバーをつけてみる、真っ赤な炊飯器が目立つなら、使わない時は布をかけてみるなどしてみましょう。
また、棚などDIYリメイクが可能なものは、ペイントしたりリメイクシートを貼ったりするのもいいでしょう。
少しの工夫でだいぶ印象は変わります。
小物を一か所にまとめる
インテリアの色味の統一ができたあとは、お好みの小物を飾るスペースを作れば完成です。
基本ポイント③でお伝えしたように、北欧風の小物はインパクトが強いので、バラバラに飾ると散らかった印象になりやすいです。
飾る場所は一部屋に1つくらいにするのがおすすめです。
インテリア選びで失敗しないための注意点
北欧インテリアの基本ポイントが分かったところで、「さっそく家具や小物を買いに行こう!」と意気込まれた方も多いですよね。
そこで1点だけ、家具や小物を購入する際に気を付けていただきたいことがあります。
それは、一気に全てを揃えようとしないこと。
一口に北欧インテリアと言っても、微妙なテイストの違いはあります。
自分がどのようなテイストが好みなのかは、頭で考えているだけでは意外と分からないものです。
一気にたくさん購入して、「これはちょっと違ったな」というものが出てくるともったいないですよね。
ですので、実際に生活をしながら、1部屋ずつ、ワンコーナーずつ、といったように少しずつ改良して作っていくのがおすすめです。
家具や小物はどこで購入したらよいのか
この記事でご紹介したポイントを抑えていただければ、家具や小物の購入はこのお店じゃないといけない、といったことはありません。
また、北欧インテリアは世界規模で流行しているので、だいたいどのお店にいっても該当するようなものは揃っています。
お近くのお店でもきっと見つかりますよ。
とはいえ、全くイメージできない方もいらっしゃるので、例として代表的な北欧インテリアのお店をご紹介します。
カール・ハンセン&サン
1908年に創業したデンマークを代表する家具メーカーです。
中でもハンス J. ウェグナーがデザインしたYチェアは最も有名で、その独創的で美しいフォルムと優れた機能性により、世界中で愛されています。
公式サイト : https://www.carlhansen.com/ja-jp
アルテック
1935年にフィンランドで創業。
独自に解釈した人々の暮らしにおけるモダニズムのあり方を提唱し、国内外の建築家やデザイナーに多大な影響を与えてきました。
色のバリエーションが豊富・サイズの調整ができるなどカスタマイズ性の高い家具が特徴です。
公式サイト : https://www.artek.fi/jp/
北欧インテリア実例
これまでご説明してきた北欧インテリアが実際にはどのようなものなのか、場所別に写真でご紹介します。
ご自身でインテリアを考えられる際には、必ずしもここに掲載されているものと同じものを使う必要はありません。
あくまで配置や色などの雰囲気が掴めれば良いので、参考にしてみて下さい。
キッチン
キッチンカウンターの上にあるお気に入りの器や人形、ちょっとつまめるお菓子のスペース。
こんなスペースがキッチンにあれば、ウキウキして家事も捗りますね。
ダイニング
大きな円の白い天板のテーブルが主役。
天板が白いと、グリーンや食器がより鮮やかに見えますね。
明るい色で整えられたダイニングで、午後のティータイムをゆったりとした気持ちで過ごせます。
リビング
つるんとした光沢のある大きな照明が特徴的。
他の小物がシンプルなもので色味も揃えられているので、うまく調和して落ち着いた空間になっています。
まとめ
北欧インテリアで抑えておきたいポイントはたった3つです。
- 部屋全体の色合い
- 木製家具
- インパクトのある小物
部屋全体の色合いを白などの明るい色で揃えるようにします。
もし合わない色のものがあれば、カバーをかけたり、ペイントしたりしてなじませます。
木製家具はカバ材など明るい色味のものを選び、最後に北欧らしい小物をまとめて飾る場所を作れば完成です。
新しく家具や小物を買い足すときは、一気に揃えすぎないのがコツです。
実際に選んだもので生活しながら、より快適に過ごせるよう微調整を加えるという方法で、少しずつお部屋づくりをしてみてください。
Instagramなどであなたのお好みのお部屋の写真を探して、参考にしながら作るとより早く理想に近づけます。
「こういうものを買い足せばいいのか」などイメージが膨らんできたでしょうか。
新しいインテリアで過ごす時間はきっと素敵なものです。
お部屋づくり、楽しんでくださいね。