北欧インテリアって洗練された雰囲気で素敵ですよね。
しかし、自分のお家を北欧インテリアにしてみたいと考えていても、北欧インテリアの特徴がはっきりとは分からず、具体的にどうすればいいかわからない方は多いのではないでしょうか。
初めての海外旅行もスウェーデンを選んでひたすらに街中散策をしていたくらいの北欧好きです。
この記事ではそんな私が北欧インテリアの特徴について解説します。
この記事を読めば北欧インテリアの特徴を理解でき、あなたのお家をどうすれば北欧インテリアにできるのかが分かるようになりますよ。
北欧インテリアの特徴とは
北欧インテリアの特徴は3つあります。
- 白を基調とした落ち着いた色遣い
- シンプルで洗練された木製家具
- 明るくしすぎない照明
この3つを押さえれば、北欧インテリアの完成です。
それぞれの特徴については、以下で詳しくお話しします。
白を基調とした落ち着いた色遣い
北欧インテリアの特徴の一つとして、白を基調としたインテリアであることが挙げられます。
北欧諸国は冬が長く暗くなりがちであるため、北欧の人々はインテリアに部屋を明るく見せることができる白を選ぶのです。
ポイント
白を基調とするとは、部屋の中で使われる色の中で、1番高い割合を占める色を、白や白に準ずる色(ベージュやグレー)にするという意味です。
それでは具体例を見てみましょう。
ソファとラグが白なのでぱっと見て明るい印象を受けます。
よく見ると床はブラウンなのですが、白いラグを敷くことにより、床が見える部分が減るので、より明るく見えるようになっていますね。
実際に皆さんがコーディネートする際にはここまで派手なオブジェはなくても大丈夫です。
こちらはダイニングテーブルの大きな天板が白、チェアの座面と背もたれが明るいベージュなのがポイントですね。
テーブル・チェアの脚のブラウンと天板・座面の白がほどよくメリハリがあり、目を引きます。
白でまとめられたインテリアを引き締めてくれます。
新築でサッシの色を考えられる際には是非候補に入れてみてください。
ソファやクッションのファブリックの色使いが綺麗なグラデーションになっていますね。
スタンドライトの柔らかな明かりも手伝い、優しい雰囲気を醸し出しています。
ビビッドなオレンジと黄色がアクセントになったコーディネートです。
面積が大きい壁や床が白になっているため、印象の強い色を使っていてもシンプルにまとまっていますね。
床・椅子の脚がブラウンなのに対してテーブルの天板・椅子の座面・照明が白となっており、床に近い部分と上の部分とで色がキレイに分けられていますね。
また、壁紙の色とストールやクッションといったファブリックの色がリンクしていて、見事にまとめられています。
シンプルで洗練された木製家具
次に北欧インテリアの特徴として挙げられるのは、シンプルで洗練された木製家具を使用していることです。
国土の大部分が森林である北欧諸国では、木製家具が古くから作られており、伝統のある木製家具メーカーがたくさんあります。
よって木製家具を取り入れる家庭は多く、親から子へと引き継がれることもしばしばです。
北欧インテリアを作るにあたっては、特に椅子の導入をおすすめします。
椅子はインテリアに占める面積が大きく、住人が1日のうちで使う時間も長いからです。
それでは具体例として、椅子をメインとしたインテリアコーディネートを見てみましょう。
ハンス・J・ウェグナーのYチェア
世界的な家具デザイナーの1人、ハンス・J・ウェグナーがデザインしたYチェア。
1950年の発表以来70年にわたり愛され続けているロングセラーで、背もたれと肘掛けが1つになっているのが特徴です。
例では直線的で無機質な空間にYチェアの曲木の優美な曲線が映えていますね。
柔と剛のバランスが取れています。
ポール・M・ヴォルタのJ46
J46はポール・M・ヴォルタが1950年代にデザインし、手に取りやすい機能性とシンプルさで大ヒットしました。
85万脚を売り上げ、当時のデンマーク人の5人に1人が所有していたと言われるほどです。
写真では白を基調としたインテリアにペールグリーンが華やかさを添えています。
真似したいコーディネートです。
ボーエ・ボーエンセンのスパニッシュチェア
第二次大戦後にデンマークデザイン界を牽引した気鋭のデザイナー、ボーエ・モーエンセンが1958年に発表したスパニッシュチェア。
スペインの伝統的な家具を独自の解釈によりアレンジしたもので、1枚革でできた背面・座面とコーヒーテーブル代わりにもなる幅の広い肘掛けが特徴です。
1枚革は見た目のインパクトがあるので、写真のようにソファなど他の家具を極力シンプルにしたほうがまとまりやすいですね。
アルヴァ・アアルトのスツール60
最も影響力を持った20世紀の建築家の一人であるアルヴァ・アアルトが開発した、「L - レッグ」という強固な無垢材を直角に曲げる特許技術を用いて作られたスツールです。
椅子としてだけではなく、サイドテーブルとして、ディスプレイ台としても使える汎用性があります。
写真でもまさにソファの補助椅子として、サイドテーブルとして、雑貨を飾る台としてつかわれていますね。
スツール60のデザインがとてもシンプルなので、個性の強い、濃いブルーのソファと一緒に置いてもマッチしています。
明るくしすぎない照明
北欧インテリアの特徴として最後に挙げるのは、明るくしすぎない照明です。
北欧諸国のキャンドル使用量が世界でもトップクラスであることからも分かるように、北欧の人々は明るくしすぎない、キャンドルが照らすような柔らかな明かりを好みます。
よって、北欧インテリアではペンダントライトや間接照明を駆使して心地の良い明るさを作り出すのも特徴です。
具体例を見てみましょう。
ベッドルームの一角の、読書灯とインテリアを兼ねるライトでしょうか。
このライトのように必要最小限の明かりをつかうことで、寝る前のくつろいだ時間を演出できますね。
どこにでも持ち運べて使えるし、明かりがついていないときもオシャレなオブジェとして使えます。
見るたびに欲しくなってしまいます。
部屋全体を照らす明るいシーリングライトではなく、手元を照らすペンダントライトを複数使うことで、北欧らしいインテリアになります。
これも手元のみをほんのりと照らす照明の例ですね。
小さなスタンドライトでもデザイン性が高いものを選べば、オブジェのような役割もはたしてくれます。
一気にはむずかしいので、時間をかけて少しずつ揃えていくといいですよ。
階段と洗面所の例です。
どちらも人に向けるのではなく、壁に向けて設置するのがポイントです。
日本だと使う人の真上に明るい照明を設置することが多いですが、このように間接照明にすると垢抜けますよ。
奥が深いです。
ライトはもうあるので買い替えられない、と言う方にはキャンドルがオススメです。
写真のようなキャンドルホルダーもあれば、火をつけていない日中でもオブジェとして楽しめます。
まとめ
洗練された雰囲気で素敵な北欧インテリア。
しかし、自分のお家を北欧インテリアにしてみたいと考えていても、北欧インテリアの特徴がはっきりとは分からず、具体的にどうすればいいかわからない方は多いのではないでしょうか。
北欧インテリアの特徴は3つあります。
- 白を基調とした落ち着いた色遣い
- シンプルで洗練された木製家具
- 明るくしすぎない照明
北欧諸国は冬の期間が長く部屋が暗くなりがちなので、インテリアは明るくできる白を基調としたものにするのが特徴と言えます。
また、国土の多くが森林なので、木製家具の歴史が長く、多くの家庭で使われていること、キャンドルの明かりや間接照明で作られる明るくしすぎない、ほのかな照明が使われることが特徴です。
以上3点の特徴を押さえれば、北欧インテリアの完成です。
お家で過ごす時間がより楽しくなる、あなた好みのインテリアができますように。