北欧インテリアって色遣いが独特で、見ていて心地よさを感じますよね。
そんな素敵な色遣いの北欧インテリアを自分のお家にも取り入れたいと思っても、どのような色を選べばいいか分からない方は多いのではないでしょうか。
インテリアの色についてはこだわりがあり、天然素材の家具などは、店舗で色の個体差をしっかり比較してから購入します。
この記事ではそんな私が北欧インテリアの色の選び方について解説します。
この記事を読めば、北欧インテリアをつくるための色の選び方がわかり、家具やファブリックを選ぶのに迷わなくなりますよ。
北欧インテリアの色の選び方
北欧インテリアの色の選び方は、どの色をどれくらいの比率で組み合わせるかによって決まります。
北欧インテリアで使われることが多い組み合わせは、以下の3つです。
※ベースカラーはホワイト
アソートカラーが
- ベージュ・グレー
- 木目
- ブラック
の組み合わせです。
特に、「ベージュ・グレー」がトレンドを押さえておりオススメです。
組み合わせが分かったところで、どの家具にどの色を合わせるといった選び方は、文字だとイメージが湧きにくいので、具体例を見ながら解説していきます。
補足
一般的に、インテリアのカラーコーディネートでは
- 最も大きい面積を占める色をベースカラー
- 次に大きな面積を占める色をアソートカラー
- 締め色として使う色をアクセントカラー
と表現しますので、この記事でもその表現を用います。
ベージュ・グレー【オススメ】
ホワイトに淡いベージュやグレーを合わせた組み合わせは、柔和であたたかみのあるイメージが作れます。
シンプルで洗練されたフォルムの北欧家具は、無機質なイメージがあるので、あたたかみのある色と組み合わせることで居心地のよいインテリアになります。
ここ数年のトレンドでもあり、オススメの組み合わせです。
ダイニング
グレーの壁紙が濃い目ですが、テーブルや照明など家具に白を多用することで暗くなりすぎず、落ち着いた印象を作っています。
内側にピンクのパーツがあり、ちょっとしたアクセントになっているのがオシャレです。
淡いベージュの壁紙に囲まれたダイニングですね。
ランプシェードもテーブルの天板もベージュです。
ベージュの中にあるので、シェルチェアや小物のホワイトがほのかな明かりのようにふんわりとして見えますね。
壁紙とランプがホワイトで、窓からの光に照らされて清々しい印象を受けますね。
リビング
夕暮れ時でしょうか、スタンドライトが優しく部屋を照らしています。
白いソファに濃さと素材の違うベージュのクッションを重ねることで、思わず体を沈めたくなるような心地よい柔らかさを見た目にも表しています。
ソファ、ライト、ラグがベージュです。
クッションやスローもベージュで、それぞれ微妙に色味や素材が違うので、のっぺりとした印象になっていません。
何でできているんでしょうか…
ベージュのソファが主役のコーディネート。
クッションはもちろんのこと、壁の絵や本の表紙、窓の側の花瓶も似たベージュで合わせてあるところにこだわりを感じます。
笠の外側は黒ですが内側は白なので主張が強すぎずいいですね。
ソファのクッション類がさまざまな素材・色味の異なるベージュやグレーを組み合わせていて、美しいグラデーションになっています。
ディスプレイ棚です。
グレーの壁紙にそれぞれの小物が映えますね。
花瓶や本など、置いてるものは様々ですが色を絞ることでまとまった印象になります。
家具とファブリックが白で、壁紙がほんのりグレーがかった色の組み合わせです。
壁紙の色はほぼ白ですが、この少しの色味が垢抜けた印象を作ってくれるので侮れません。
私も家づくり中なので、つい壁紙に注目してしまいます。
こちらも白に近い色味を組み合わせたコーディネートですね。
すべて天然素材なのがこの独特のあたたかみのある色合いを出すポイントです。
小さい子供が家にいなければ取り入れたいアイテムのひとつです。
ベッドルーム
ベッド側の壁紙、ベッドカバーが同系統のグレーで統一され、ベッドの存在感が引き立っています。
寝室の主役であるベッドにのみグレーを使うことで、視線が集まるのを狙ったコーディネートですね。
先程とは打って変わってベッドが壁と一体になって溶け込んでいるような色遣いのコーディネートです。
壁紙とベッドの色を似たものにすることで、お部屋が広く見えるよう意図しているのでしょう。
ベッド両脇のライトとラグに引かれた黒いラインがいいアクセントになっていますね。
こちらもベッドと壁、カーテンが似たトーンの白とベージュを組み合わせています。
白とベージュにほんの少しだけの黒を合わせて引き締めたコーディネート。
ベージュでもドライフラワーやボーダーの布を混ぜることで、単調になりすぎないよう工夫されています。
ベージュと白がベースの空間にライトやキャンドルを所々にちりばめているのが特徴です。
写真では日中なのでわかりにくいですが、夜は間接照明でまた一味違うムーディなお部屋になるのでしょうね。
上から吊るしてるんでしょうか。
淡いグレーの壁紙に白木のオブジェや椅子がよく合いますね。
ラグが白とベージュを織り交ぜた模様にしてるのがポイントですね。
読書灯が近くにないので、夜じゃなくて朝活用かもしれませんね。
洗面所
タイルがベージュでその他は白でまとめられています。
鏡に映ることを計算して配置された花瓶やキャンドルに、住人の美意識の高さを感じます。
タオルハンガーまでオシャレなんて流石です。
木目
白地に木目が映える、明るいいきいきとした印象を持つ色の合わせ方です。
観葉植物のグリーンがよく合うコーディネートでもあります。
補足
厳密に言えば木目というカラーはありませんが、北欧インテリアでは塗装がされていない木の家具や床が多用されるので、この記事では木目という表現を使用します。
ダイニング
壁は白、家具と床は似た色の木材で揃えられています。
部屋の隅に置かれた観葉植物とアート、机の上や窓際の花瓶がシンプルな色合いに華を添えています。
テーブルの明るい木目が主役のコーディネートです。
白のラグを敷いているのがポイントで、これがないとテーブルと床が一体化して寂しい印象になってしまいます。
キッチンの収納棚です。
真っ白な壁と棚板に、大きさの様々なカッティングボードがバランスよく配置されています。
部屋の一角でスペースが限られているところにテーブルと椅子が4脚も置かれているのにすっきりとして見えます。
テーブルの天板と椅子のシェルが白で、壁の色も白なので、家具の上半分が壁に溶け込み、天井が高く見えるからですね。
床からテーブル、観葉植物、梁とほぼ同じ色の木材が使われており、視線が自然と上に誘導されます。
高さをうまく活かしたインテリアですね。
こういうのもアリなんですね。
こちらも床に近い部分に木材を使ってそれ以外に白を使うことで、すっきりと天井が高く見える例ですね。
高い位置に花瓶やアートを置いたり、高さのある植物を飾ることでさらに縦長のイメージを作っています。
カウンターに備え付けのダイニングテーブルが目に飛び込んできますね。
床をあえて木材にせず、グレーのタイルにすることで、よりダイニングテーブルの木目が引き立つようになっています。
リビング
大きな窓から見える緑あふれる庭の借景が美しいですね。
お庭よく見えるよう、遮るものを置いていないので開放感があります。
お手入れのことを考えるとなかなか手を出せませんが…
床とテーブルの天板、木材の面積が多い構成のお部屋ですが、ラグやテレビボード、花瓶を白やベージュにしてバランスをとっています。
テーブルの天板とラグが白・グレーなのに対してテーブルの足とクッションの色を揃えています。
クッションは木ではありませんが、似た色合いの素材のものを探すことで統一感が出ます。
床と壁に据え付けた棚の天板が同じ色合いです。
棚があることで視線が上にも行くので、単調さがなくなりオシャレに見えます。
ダイニングでも似た構成のものがありましたが、床と家具の足の色、椅子の座面と机の天板の色を揃えることで木目の層、グレーの層を作り出しています。
紙でも合わせる木材の色に近いものを選べば、木と同じ扱いができます。
ベッドルーム
床と絵の額、サイドテーブルの脚の色を合わせています。
サイドテーブルの脚がブラウンなのは珍しいですが、この例のように存在感をなくして使うことができるんですね。
取り替え中なのでしょうか?
チェストと絵の額の色を合わせています。
アイテムが多いですが、色合いが揃っているので落ち着いた雰囲気に仕上がっています。
先程の例と同じお部屋です。
今度は絵を減らしてユーカリが飾られています。
植物は存在感があるので、他に飾るアイテムは少なめにするのがポイントですね。
洗面所
収納用のカゴや箱が、棚の天板木材に合わせた色になっています。
こうすることで、生活感が出がちな洗面所がとてもオシャレにみえますね。
私はいつもこれなんだっけ?となるので、いいアイディアですね。
壁も洗面台も真っ白でシンプルですね。
飾るものを植物だけにすることで、植物がよりよく映えています。
ブラック
この組み合わせは黒のアイテムを多く使うことで、大人っぽくてクールなイメージを作ることができます。
無機質なイメージが好きな方にオススメです。
ダイニング
椅子がオールブラック、テーブル、床がグレーなので、全体的に暗めの色が多く、デザインがシンプルな家具なので無機質なイメージですね。
所々に生花を飾ることでクールになりすぎず、バランスが取れています。
見た目が甘くなりがちな花が活きるインテリアです。
白の分量が多い中に、時計・ライト・椅子が浮かび上がるように点々と配置されています。
こちらも植物を配置することで固すぎないイメージに仕上げています。
壁の絵、スタンドライトに黒が使われていて、壁紙・テーブル・ラグがグレーのグラデーションになっています。
アーティチョーク型のライトがより華やかに見える色の合わせ方ですね。
ソファやテーブルなど家具が黒と濃い目のグレーで統一されていますが、壁紙やラグが白なので重くなりすぎていません。
小物に白のものを適度に混ぜているのもポイントです。
アイランドキッチンの前壁やサッシ、ダイニングテーブルの脚など四角い面になっている黒が並んでいるのが綺麗ですね。
白木で出来たヘリンボーン柄の床のあたたかみとうまくマッチしています。
リビング
黒い色の家具が金属製のもので統一されているのがポイントですね。
黒の家具と濃い目のグレーのソファがあり暗い色が多めですが、クッションやライト、花瓶の花など白いアイテムを多数配置しているので華やかな印象です。
どちらのソファに座っても外の景色が楽しめる工夫がされているなんて素敵ですね。
白い壁に白いオブジェを飾るなど、単調にならない工夫がされているので、白と黒でまとめられていますが寂しいイメージは全くありません。
一つ一つの黒の面積は小さいですが、所々に配置されることでインパクトのある部屋になっています。
別のお宅でも似たデザインを見かけましたし、一部で流行ってるんですね。
こちらも黒いアイテムを効果的に散りばめて配置している例ですね。
起毛のラグやケットなど温かいイメージのものに対する程よいスパイスになっています。
こちらは散りばめるのではなく、目立たせたい部分(=壁の絵)に視線が向くように黒のアイテムを集めています。
こちらの黒はクッションやラグのストライプに使われていますね。
変則的ですが、ソファとラグでグレーのグラデーションが出来上がっています。
黒のアイテムが、クッション、テーブル、棚、ハンガー、壁の絵の順番にS字の下から上と伸びるラインを作り上げています。
同じ色のアイテムを無造作に配置するのではなく、このようなラインを意識するとお部屋の印象がぐっと引き締まりますよ。
ベッドルーム
真っ白な部屋の中に、箱やクッションの柄など、四角い黒が点々と配置されているのがポイントです。
黒いクッションとベッドライナーが白いベッドのアクセントになっています。
白と黒だけだとコントラストがつきすぎるので、ベージュのクッションやラグを足すのがポイントです。
まとめ
北欧インテリアの色の選び方って意外とよくわからないですよね。
北欧インテリアらしい色の組み合わせにはいくつかパターンがあり、代表的なものは以下の3つです。
※ベースカラーはホワイトで、アソートカラーが
- ベージュ・グレー
- 木目
- ブラック
中でもトレンドなのはベージュ・グレーの組み合わせで、オススメです。
どの部分にどの色を持ってくるべきかは、インスタグラムなど実例を見るとわかりやすいです。
インテリアを一から作るのは大変ですが、出来上がればずっとお気に入りのものになるはずです。
この記事がそんなお部屋づくりのお役の立てたら幸いです。