反則攻撃を繰り返し、観客を恐怖のどん底に叩き落とす「悪役レスラー」
子供の頃にリング内外で暴れまわる姿を見て、恐ろしい思いをした人も多いと思います。
今回は昭和に活躍した悪役レスラーを3人紹介します。
- タイガー・ジェット・シン選手
- アブドーラ・ザ・ブッチャー選手
- 上田馬之助選手
早速見ていきましょう!
昭和の悪役レスラー3選
タイガー・ジェット・シン選手の紹介
タイガー・ジェット・シン選手
- 1973年から新日本プロレスに参戦
- 凶器のサーベルを振り回す
- 買い物中の猪木選手を襲撃するという事件を起こす
タイガー・ジェット・シン選手はインド出身で、元世界チャンピオンのグレート・ガマ流のレスリングを身につけていたそうです。
サーベルを振り回し悪役レスラーのイメージが強いですが、正統派のレスリング技術も高いレスラーでした。
シン選手のエピソードといえば「アントニオ猪木、伊勢丹襲撃事件」です。
伊勢丹襲撃事件とは
- 新宿伊勢丹で買い物を終えた猪木選手を、シン選手がサーベルで襲撃
- 猪木選手は背中を20針縫う大怪我
- 猪木選手は完全プライベート
家族で買い物をしていた猪木選手をシン選手の一味が襲撃。
警察に通報される事件となります。
「プロレス=やらせ」というバッシングを受けていた時代に、リアリティを追求し実際に猪木選手を負傷させたシン選手。
とてつもない悪役レスラーです。
アブドーラ・ザ・ブッチャー選手の紹介
アブドーラ・ザ・ブッチャー選手
- 1970年に日本プロレスに参戦
- 日本デビュー選で馬場選手からフォールを奪う
- 流血といえばブッチャー選手
ブッチャー選手のイメージは「フォーク」です。
全日本プロレス参戦時には、ジャイアント馬場選手の天敵として活躍しました。
- 地獄突き
- 火炎攻撃
と、反則攻撃オンパレードのブッチャー選手ですが、最大の凶器は「フォーク」でした。
ザ・ファンクス(ドリー・ファンク、テリー・ファンク兄弟)との試合で、テリー・ファンク選手の右腕にフォークを突き刺してしまいます。
テリー・ファンク選手は大流血。
この試合は全国中継されていて「ブッチャー=フォーク」というイメージが定着しました。
上田馬之助選手の紹介
上田 馬之助選手
- 大相撲出身のプロレスラー
- 日本人初の悪役レスラー
- 日本プロレスでは馬場選手・猪木選手とほぼ同期の関係
上田馬之助選手は、日本人初の悪役レスラーです。
1976年の国際プロレス参戦時に、前髪を金色に染め「まだら狼」と呼ばれます。
反則攻撃を駆使した試合をみせ、日本人初の悪役レスラーとして注目を集めました。
1977年には新日本プロレスに参戦。
先ほど紹介したタイガー・ジェット・シン選手と、凶悪タッグを結成してしまいます。
シン選手がサーベルで、馬之助選手が竹刀を振り回し、一躍トップヒールに上り詰めました。
山本小鉄選手との試合ではビール瓶を叩き割り、小鉄選手に破片が大量に突き刺さったという過激なエピソードもあります。
実はいい人?悪役レスラーの素顔
リング上は悪役レスラーでも、一度リングを降りると違った一面をみせてくれます。
タイガー・ジェット・シン選手は、日本以外ではベビーフェイスとして活動。
様々な事業を経営する実業家です。
東日本大震災のときは、日本の被災児童へ支援を行ってくれました。
アブドーラ・ザ・ブッチャー選手は、来日のときに老人ホームへ慰問に訪れています。
インタビューでも
「親をリスペクトしろ。親を尊敬しない人間の面倒など誰も見てくれないぞ」
と、真面目な発言をしています。
上田馬之助選手は若い頃から児童養護施設を慰問していました。
子供たちはお菓子やお土産を持ってくる上田選手を見て
「上田のおじちゃんが来た!」
と喜んでいました。
まとめ
今回は、昭和を代表する悪役レスラーの紹介でした。
現在も悪役レスラーは活躍し、リングの上で暴れまわっています。
若手レスラーのインタビューを読んでいると「悪役レスラーをやりたい!」と、発言している人が多いことに驚きます。
リングの上とプライベートのギャップが、彼らの魅力なのかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございます!