プロレスを詳しくない人から
「プロレスってやらせなんでしょ?」
と、言われることはよくあります。
この記事ではプロレスの「やらせ」について考えます。
早速見ていきましょう!
プロレスは「やらせ」なのか?
「やらせ」をプロレスに当てはめる
まずは「やらせ」の意味を調べました。
マス・コミュニケーションにおいて、過度な演出・演技などによって虚偽の事実を表現しているにもかかわらず、それを隠し、あたかも事実に即しているかのようにみせること。
引用元:コトバンク
これを翻訳すると
プロレスの試合中に、痛くないのに痛がったり、派手な演出をして嘘を観客に見せている。
それを隠し、あたかもリアルのようにレスラーが振るっている。
こんなところでしょうか?
次は「やらせ」と言われた試合の例を出します。
ハイフライムーブはやらせ?
2016年5月27日に行われた「リコシェ選手vsウィル・オスプレイ選手」の一戦は、試合内容が激しすぎて賛否両論が巻き起こりました。
試合序盤に見せた2人のムーブは空中を駆け巡り、攻防の流れの中で同時にバク宙。
軽やかに着地しお互いにリング中央で見合った瞬間に、会場である後楽園ホールのボルテージは最高潮になりました。
お互いの動きを読み合い、高速で回避する高度な攻防。
この試合を新日本プロレスがYouTubeに限定配信したことで、プロレスを普段見ない人達が食いつきます。
「この動きは人間の動きじゃないでしょ!」
一般の人を巻き込みバズった試合でしたが、一方で批判も起こります。
これはまるで器械体操化ダンスのルーティン
ビックバン・ベイダー 週刊プロレス2017年6月7日号
事前に打ち合わせしたようにシンクロする試合展開に、ベイダー選手が批判をするという事件が起こります。
プロレス好き芸人の有田哲平さんも試合を見たあとに考え込んでしまい「もう一度試合を見てしまうような問題作」と表現する試合でした。
ブックと言われる台本は存在する
プロレスはシリーズごとにストーリーがあり、ビックマッチと言われる最終戦でストーリーが完結します。
団体にもよりますが、ビックマッチまでの流れは事前に決められていて、このストーリー展開をファンは「ブック」と呼びます。
ストーリー展開が決定しているブックがあることで
プロレス=台本がある=やらせ
という式が成り立つんだと思います。
もちろんブックをファンが見ることはできませんが、裏切りのタイミングやサプライズも書かれていると言われています。
この事実が「プロレス=やらせ」という目で見られる要因です。
やらせと言われるプロレスを楽しむ方法
先程も書きましたが、私たちファンはブックの存在を知っていますが、実際に中を見ることはできません。
「あの試合は打ち合わせしているんじゃないのか?怪しいぞ!」
と思っても、確かめる方法はないのです。
ドラマやマンガの展開をハラハラしながら予想するように、ビックマッチまでのストーリーを私たちファンは楽しんでいます。
- あの選手が裏切るんじゃないか?
- この選手がベルトを取るんじゃないか?
このような時間はとても贅沢な時間です。
新日本プロレスの内藤哲也選手の言葉を紹介します。
こうやって、予想したり、想像したりする時間が、プロレスファンにとって、一番贅沢な時間であり、一番楽しい時間なんですよ
内藤哲也選手インタビューより
レスラーはファンに想像する時間を与えてくれます。
サプライズ選手を「X」と表現することで、私たちは「X」を予想します。
あえて試合中に裏切るような素振りをし、Twitterで「匂わせツイート」をすることで私たちはレスラーの心境を想像してしまいます。
この予想が当たることもありますが、ダマされることもたくさんあるので、プロレスは面白いです。
まとめ
プロレスとやらせについてを書きました。
いろいろと言われることが多いプロレスですが、試合中の選手のパフォーマンスは本物です。
最後に小島聡選手のツイートを紹介して終わります。
最後まで読んでいただきありがとうございます!