マスクマン同士ののデスマッチで「マスク剥ぎデスマッチ」という試合形式があります。
このルールをメキシコのルチャリブレでは「マスカラ・コントラ・マスカラ」と呼んでいます。
日本ではあまり馴染みがないデスマッチですが、メキシコではベルトを賭けた選手権試合よりも大事な試合です。
試合に負けたらマスクを脱ぎ、素顔を晒されるという屈辱。
そんなマスク剥ぎデスマッチを紹介します!
マスク剥ぎデスマッチとは?
マスク剥ぎデスマッチのルール
まずはルールを紹介します。
基本ルール
- 敗者はマスクを剥がされる
- 本名、出身地を発表される
- 敗者は再びマスクマンには戻れない
マスクマンにとって、マスクはアイデンティティそのもの。
マスクを剥がされると、マスクマンには戻れません。
マスク剥ぎデスマッチに負けることは、マスクマンとしての活動ができなくなるという意味です。
今までのキャリアを全て失い、素顔を晒される。
マスクマンにとっては、絶対に負けられない試合です。
初のマスク剥ぎデスマッチはいつ?
初めてのマスク剥ぎデスマッチは、1940年にメキシコで行われたムルシエラゴ選手とオクタビオ・ガオナ選手の試合です。
ムルシエラゴ選手はマスクを、オクタビオ・ガオナ選手は髪の毛を賭けて試合を行いました(マスカラ・コントラ・カベジェラというルールです)
ポイント
- マスカラ=マスク
- コントラ=対抗する
- カベジェラ=頭髪
メキシコ人にとって頭を丸めるというのは、とても屈辱的なこと。
その試合の敗者は「ムルシエラゴ」選手です。
試合に負け、ムルシエラゴ選手はマスクマンとしての生命が絶たれました。
ちなみにムルシエラゴ選手は、入場時にコウモリを客席に放つパフォーマンスをしていたそうです。
高橋ヒロム選手もマスクを脱いでいる
新日本プロレスの高橋ヒロム選手も、かつてはマスクマンでした。
メキシコ遠征時には「カマイタチ」というマスクマンで活躍。
そんなカマイタチ選手は、ライバルのドラゴン・リー選手(現在はリュウ・リー)とマスク剥ぎデスマッチを行っています。
2015年3月20日に行われた2人の試合は、現地メキシコで大きな注目を集めました。
メキシコvs日本のマスカラ戦と煽られ、因縁のあった2人の試合はテレビで中継されています。
3本勝負で行われた試合は、2勝1敗でドラゴン・リー選手の勝利。
敗れたカマイタチ選手は
- マスクを剥がされる
- 本名の髙橋広夢
- キャリア5年
という情報が開かされ、カマイタチ=高橋ヒロムという事実を知った日本のファンも驚きました。
まとめ
マスク剥ぎデスマッチの恐ろしいところは、マスクマンとしての活動が終了してしまうことです。
試合に負けてしまえば、マスクマンに戻ることは許されません。
素顔となり新たなスタートを切れたレスラーもいますが、人気を失ったレスラーもいます。
マスクマンにとっては、チャンピオンベルトよりも重要な試合です。
最後まで読んでいただきありがとうございます!